大学院への入学前後で感じたギャップ【6選】
こんにちはアズマです!
僕は2020年夏に大学院を中退しています。
今回は大学院進学について、
大学院入学前と後でのギャップについて語っていこうと思います!
ちなみに僕は理系なのでご承知おきください。
【こんな方に読んでほしい!!】
- 大学院にいく予定だけど院でどんなことをするか知りたい人
- 大学院に進学して後悔しないか不安な人
- 進路選択で失敗したくない人
【結論】実体験した上で感じたギャップ【6選】
結論から述べます。
- 授業では教授が話したいことを話す
- ”勉強”は完全に個人戦(大学院は”勉強”する場所ではない)
- 授業内の”ディスカッション”が多く、個人の知識差がはっきり分かる
- 教授との距離が学部時代よりもかなり近くなる
- それまでの”勉強”という概念が”研究”には通用しない
- 大学院2年目はほとんど自由時間がない
これらのギャップについて
↓
という順序で解説していきます。
アズマが大学院進学を選んだ理由
①もっと”専門知識”を身に付けたかった
学部時代、よく仲良しの友人達と一緒に授業を受けていました。
僕の友人達は単位が取れれば良いという発想の人が多くて、
スマホいじったり、寝たり、マンガ読んだりする人が大半でした。
でも僕は授業を受けて、知識を身に付けていくことが純粋に好きでした。
板書だけではなく、先生の口頭説明をメモして、
家に帰ってから関連事項なども自分でネットで調べて、
自分の言葉で分かりやすく整理してノートにまとめたりしていました。
だから大学院でも授業を受けてより専門的な知識を身に付けようと思った訳です。
②就活での”アピールポイント”を作るために時間が欲しかった
当時、大学3年生も終わりに近付いていた僕は、
就活をするか、院進学するか、という選択を迫られました。
就活をすると仮定したとき
と困ってしまったんですよね(笑)
当時は3年以上続けていたアルバイトで地位・給与が上がったりしていたので、
院進学すればきっと何かアピールできるものが作れるだろうと思ってました。
③もっと”アルバイトの塾講師”を続けたかった
②に関連するのですが、
僕は塾講師をメインにアルバイトをしていました。
始めてから3年くらい経っていたので講師スキルも上達していたし、
僕自身も時間を忘れるくらい楽しかった記憶があります。
しかも、教室長やバイト講師からよく
とか
とか言われていたので、
一時は塾業界に就職することも考えました。
しかし、理由は色々あって
塾講師を将来的に本業にするという選択肢は自分の中で消えました。
それならば、「アルバイトでいられるうちにいくらでも塾講師を続けたい」と思い、
院生の空き時間で塾講師を続けたいという強い気持ちがありました。
④モラトリアムを延長したかった
白状すると、モラトリアムを延長したいという気持ちも自分の中にはありました。
社会人=不自由というイメージが当時の自分には定着しており、
「学生時代を延長できるならば・・・」という甘えた気持ちは強かったです。
【実際に体験した】入学前と後のギャップ
①授業では教授が話したいことを話す
個人的にはこれが最大の衝撃でした。
もちろん、大学院によっても違いがあると思いますが、
各先生が話したいこと(自分の研究分野など)を話す授業が非常に多かったです。
それに、話のレベルが非常に高度なので、
学部の授業を完全に吸収していた僕でもほぼ何を言っているのか分からない状態でした。
例えるならば、偏差値50くらいの人が予備校で東大対策を受講しているようなもので、
もはや自分のためになる訳がないです。
当然、僕の知識が足りなかったのが問題でしたが、
当初の想像と大きく違うというのも事実でした。
②”勉強”は完全に個人戦(大学院は”勉強”する場所ではない)
①と重なりますが、
を学生が持っている前提で授業が進みます。
だから予習をしないと普通に詰みます。
その予習も、先生が読むべき書籍を紹介してくれればできるのですが、
そういった案内がないことも多く、
もはや何を勉強したら良いのか分からないまま置いていかれました。
要は、大学院(の授業)は勉強するための場所ではなく、
個人がこれまでに勉強した内容をベースに、③のディスカッションをする場所でした。
③授業内の”ディスカッション”が多く、個人の知識差がはっきり分かる
大学院の授業では、
英語の論文などの調べ物をして、
授業の後半で自分の知識も活かしスライドにまとめて発表をする
プレゼンというアクションが多々あります。
そしてディスカッションというのは、
個々人のプレゼンに対して他の学生から意見するものです。
当然ですが、専門知識が豊富な人の発表はカッコいいです。
しかし、僕みたいに専門知識が劣っている人の発表は悲惨で
先生からその場で質問攻めに遭ってボコボコにされたりもします(笑)
僕にとっては公開処刑でした。
④教授との距離が学部時代よりもかなり近くなる
学部時代の教授って授業をする人っていうイメージしかないと思うのですが、
僕のところみたいに院進学者が少ない大学院は
教授との距離がかなり近くなります。
例えば、③のプレゼンでショボい発表をしたりすると
顔を覚えられて、卒業まで塩対応されることもあります。
(実際、知り合いがそうでした)
はっきり言って、大学院の教授は最強チートキャラです。
教授の言う事は絶対。
教授に逆らえば、最悪卒業できないし、
他にもあらゆる損害を被ります。
特に、進学者数の少ない専攻は要注意です!!
詳しくは別記事にまとめているので良かったらご覧ください!
⑤それまでの”勉強”という概念が”研究”には通用しない
大学3年生までの一般的な勉強というのは
正解(ゴール)が用意してあります。
受験勉強で例えるなら、数学を勉強しようとしたら青チャートをとりあえず周回します。
公務員試験対策なら、対策問題集を周回します。
TOEIC対策なら、単語帳と文法問題集、模試、練習問題を周回します。
でも、研究というのは
この世にないものをひたすら考えることです。
僕みたいに
という理由で院進学するとめちゃくちゃ苦痛だと思います。
⑥大学院2年目はほとんど自由時間がない
大学院進学理由の一つにモラトリアムの延長をしたかったというのをあげましたが、
モラトリアムではなく生き地獄でした(笑)
研究については担当教授の気まぐれに翻弄され続け、
1日机に向かい続けるなんて日常茶飯事です。
しかも、考えて案を出さないと怒られるので、
寝る前や休日も思考は研究に支配されます。
辛過ぎて僕も一時は不眠症を患い、心療内科に通いました。
まとめ
僕自身が感じた大学院入学前後のギャップを語ってきました。
もちろん、大学院によってはしっかりと教育をしているところもあるかと思います。
しかし、僕みたいに少人数しか院進学しない大学院を検討している人は
もう少しじっくり考えた方が良いかもしれません。
大学院については他の記事でも色々と紹介しているので、
良かったらぜひ情報を仕入れていってください!
少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。
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